須賀川特撮アーカイブセンター

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【調査研究活動紹介④】背景画家 島倉二千六氏の背景画の調査・デジタルアーカイブ(前編)

【調査研究活動紹介④】背景画家 島倉二千六氏の背景画の調査・デジタルアーカイブ(前編)

背景画の専門家であり「雲の神様」と称される島倉二千六氏が描いた背景画の数々が、当センターに収蔵され、その一部が一般公開されています。
当センターが参画・協力する「日本特撮アーカイブ」の2024年度の活動で、これら背景画の調査と保存(デジタルデータ化)が実施されました。 前編では本事業の概要と成果について、続く後編 では調査・研究のご報告をします。
【現在は本ページで掲載している背景画の一部および背景画デジタルデータの一般公開は行っておりません】

2.背景画の調査・デジタルアーカイブ

この度の調査では、当センターに収蔵されている島倉二千六氏の背景画のコンディションチェックや、背景画が使用された特撮映像作品の調査を行い、その中から島倉氏の制作手法や技巧が特に際立つものを選出し、高解像度のデジタルアーカイブを実施しました。今回、高精細なデータ化を行い背景画の細部まで拡大することで、同氏の背景画の作画手法や技巧などを確認することが出来ました。

 

島倉二千六氏 背景画
①大型背景画のデジタル化

長距離の移動が困難な大型の背景画は、収蔵現場で高解像度撮影を実施し、後日、撮影した画像を合成することでデジタルデータを保存しました。

大型背景画①
使用展覧会タイトル『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』(2012年)
高さ:1,200mm 幅:3,600mm
同展覧会ミニチュアステージで拡大印刷して使用。

大型背景画②
使用作品不明
高さ:2,970mm 幅:3,950mm

大型背景画②(一部拡大)
エアブラシでの繊細なボカシ表現と、塗装剥げから別の背景画に塗り重ねて描かれた事が確認できる


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